3つのはまゆうを追って(後編)

 

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少し間が空きましたが前回の続き、前後編の後編で今回の企画の本丸といえる船を目指します。(この時のその他の行程は別記事とする予定です。*1

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 前回、今年(2020年)6月に長崎を訪れた際名前を与えられ進水の前の段階では三菱重工長崎造船所のドック内に船がいましたが、8月7日の命名進水式後【はまゆう】は艤装工事の為ドックを出て場所を移動しています。これに伴ってより広い範囲から船体が見えやすくなっています。そして6月訪問時辿り着けなかった鍋冠山へのリベンジも兼ねて、今回は高所で停泊箇所から少し距離のある鍋冠山公園展望台と平地で海岸線に面し、停泊箇所の対岸にあたる長崎水辺の森公園の2箇所から撮影を試みることにしました。(訪問日:2020年8月30日)

まずは鍋冠山公園へ向かいます。

路面電車(長崎電気軌道)の5系統の終点、大浦電停から案内標識に従って斜行エレベーターの「グラバースカイロード」で最上階の5階を目指します。

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 「グラバースカイロード」を5階で降り、その後にもう一つエレベーターに乗り最上階の3階で降りるとすぐ近くにグラバー園の入口(第2ゲート)があります。

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グラバー園入口すぐのところに鍋冠山展望台の案内標識がありここから坂を登ります。

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両側に住宅が立ち並ぶ細い坂道を登っていきます。こまめに案内標識・表示もあり比較的道順は分かりやすいように感じました。

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山頂への途中にも景色が開けた場所がある

住宅街から森の中に入り案内標識を辿って階段をいくつか上っていくと…。

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グラバー園第2ゲートから休憩を挟みつつ約20分で鍋冠山公園展望台に到着です。

早速展望台に上ります。

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望遠レンズに付け替えてその姿を捉えます。

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(途中の道でも捉えていますが)今回の主役、新日本海フェリー(発注・所有)/東京九州フェリー(運航予定)の【はまゆう】です。関釜フェリーの同名船はローマ字表記【HAMAYUU】に対してこちらは【HAMAYU】となっています。ここからは上から見下ろす形で右斜め後ろから姿を拝む捉えるような形になります。

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展望台からは360度のパノラマが広がり長崎市街地や山に貼り付いて広がる郊外の住宅地、女神大橋から東シナ海方面と眺めることができます。

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一通り写真を撮った後は来た道を折り返す形で山から下りていきます。

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今回鍋冠山公園展望台へ登ったのは暑さのピーク時間帯というべき午後1時台後半から2時台前半にかけて。事前に水分・スポーツドリンクを用意し登りましたがそれでもかなりの汗をかきました。展望台での道の途中にも開けた場所が複数あります。そしてグラバー園第2ゲートから約400mとはいえ上下移動があると想像以上に長く感じるため無理は禁物です。


少し休憩を挟んで再び路面電車に乗り込み、メディカルセンター電停で下車します。

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信号を渡ると長崎水辺の森公園の入口があるのでそのまま進みます。

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そして歩いて5分ほどで、海岸沿いに出ると再び【はまゆう】とご対面です。

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ここでは【はまゆう】のいる対岸側から船の全体を拝む捉えることができます。先程に比べて船との距離も近づくためその大きさも良くわかります。船の背景にある大きな建物は三菱重工業長崎造船所の本館です。

ここにいたのは午後3時台後半から4時台前半にかけて。日が傾きだしてやや逆光気味ですが水面が日の光に輝く中に佇む進水したばかりのピカピカの新造船に心躍っていました。f:id:shangrillagoonbay:20200906110029j:plain

ここからは望遠レンズに交換してより近づいた写真を撮ります。

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ストンと落ちるような船首(垂直ステム)、なかなかシャープな印象で格好いい

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結局30分以上少しずつ場所を変えながら写真を撮っていました。総トン数約15,400トン、全長222.5m、航海速力28.3ノット、このサイズの船が来年夏以降新門司(九州)へ、横須賀(首都圏)へ、太平洋を駆けていくことになります。


「どこか、遠くへ」。【はまゆう】の東京九州フェリーへの引き渡しは来年(2021年)2月、第2船は12月に命名進水式、来年6月に引き渡され7月から運航開始予定と発表されています。

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