名門大洋フェリー乗船記【フェリーきたきゅうしゅうⅡ】(2023/5/20)
初めての名門1便、この時期ならではの景色を眺めに。
船名:名門大洋フェリー【フェリーきたきゅうしゅうⅡ】
就航日:2015年11月29日
建造:三菱重工業下関造船所
総トン数:14,920t
全長:183m
全幅:27m
旅客定員:713人
車両積載台数:トラック146台/乗用車105台
航海速力:23.2ノット
【乗船日】2023年5月20日(土)~5月21日(日)
それぞれ1日2便、計4便を新門司~関西航路で運航し鎬を削る阪九フェリー、名門大洋フェリーの2社。今回は4便のうち最も出航時刻の早い名門大洋フェリーの1便(新門司17:00発→大阪南港翌05:30着)に乗船します。
出航が早い為連絡バスの出発も15時台と早め。普段は小倉駅まで向かい乗り込みますが時間(と在来線でガタゴト揺られながら来た故の運賃上)の都合で門司駅から乗り込みます。
バス到着後乗船手続きを済ませそのまま乗船します。
今回乗船したのは【フェリーきたきゅうしゅうⅡ】。約2年前*1に大阪南港から乗船した【フェリーおおさかⅡ】の姉妹船です。
今回利用した船室はツーリストG05-005。カプセルホテルの様なタイプの鍵のかからない寝台で、船での利用は初めて*2です。
荷物を下ろし貴重品を纏めたポーチを持ち出してパブリックスペースへ。一度姉妹船に乗っているのもあり構造はなんとなく覚えていて、出航前でレストラン開店待ちの行列もできていた為屋外デッキへ向かいました。
定刻の17:00丁度に新門司港を出航。離岸・回頭が始まります。
離岸後、南隣の岸壁で待機していた19:50発の2便【フェリーふくおか】がこの船の着岸していた岸壁へ移動を始めていました。
出航後、暫く流れる景色を眺めた後行列が落ち着いてきたのを見計らいレストランへ向かい夕食とします。
早めの夕食を済ませ、お腹を休めつつ「その時」を待ちます。
19時も近くなり日が傾き、船は国東半島沖を姫島が見えるあたりまで進んでくると島影から目当ての船が姿を見せます。
shangrillagoonbay.hatenablog.com
2022年5月の初旬に乗船した際、沈みかけた夕日の残り日に照らされるこの航路(名門1便)を眺めていますが、上の写真の様に見えるなら当然「あちら側」からも夕日に照らされる姿を確認できるはず。とのことで今回、より日の長い5月中旬で実践してみることとしました。
白く船首側に客室が寄った特徴的なそのシルエットは島影から姿を現すと遥か前方でこの船の前を横断。進行方向左手に周囲の船を次々抜き去りながら高速で進んできます。
そして夕日に照らされて【フェリーきたきゅうしゅうⅡ】と新門司へ向かう東京九州フェリー【それいゆ】が反航。すぐに西へと離れていき夕日の向こう側へ去っていきました。
【それいゆ】を見送って間もなく夕日は周防灘へ沈んでいきました。
この後は大浴場で温まった後、翌朝が5:30到着とかなり早い為20時台に寝床に就きました。
かなり早いうちに寝た為朝というよりも深夜というべき3時には目が覚めてしまいそのまま起きることに、そのまま船内を軽く探索していました。
暫くラウンジで寛ぎ、部屋へ戻り着替えたタイミングで明石海峡大橋を通過。朝4時を過ぎると起き出す人も増えてきます。そしてレストランの朝食営業が開始。
朝食営業とはいえ本格的なものというよりはパン・ゆで卵・サラダ等がバイキング形式で提供される形。前日に夕食を利用していれば無料サービス*3といった具合のものです。
大阪南港へ入港する頃には空はだいぶ明るくなっていました。ここで展望デッキから7後方に目を向けると別の船が追いかけるように近づいてきます。
前日22:00に東予港を出航し30分差の6:00丁度に大阪南港着の四国開発フェリー(オレンジフェリー)の【おれんじ えひめ】が後を追いかけるように朝日に照らされて入港してきます。初めて実物を見る船でいずれ乗ってみたいという思いもあり下船時間が近づく中で後ろ髪を何度も引かれつつもカメラを向けていました。
5:35頃に下船。かなり後ろ髪を引かれ途中でも写真を撮っていたためニュートラムの時間ギリギリとなり朝っぱらから猛ダッシュをすることになりました(単なる自業自得)
開放寝台と早朝到着というこれまでやや避けていた面のある要素に挑んでみた今回。日の長い時期ならではの楽しみと鍵の無い手軽さを良い意味で満喫でき今後の選択肢を少し広げられたような気のする乗船でした。
*1:
shangrillagoonbay.hatenablog.com
*2:予習(?)を兼ねて数年ぶりに寝台配置の似た福岡市内のとあるカプセルホテルに1度宿泊していました
*3:2023/6/30を以ってサービス終了予定