【さんふらわあ こばると】乗船記(2022/11/12)
5か月ぶりの長距離フェリー、そして1年5か月ぶりの瀬戸内海航路は長い歴史を紡いできた航路に。
船名:【さんふらわあ こばると】
運航会社:フェリーさんふらわあ
就航日:1998年4月8日
建造:三菱重工業下関造船所
総トン数:9,245t
全長:153.0m
全幅:25.0m
旅客定員:710名
車両積載台数:トラック100台、乗用車100台
【乗船日】2022年11月12日~11月13日
【乗船区間】別府港19:35発→大阪港(さんふらわあターミナル[大阪]第1ターミナル)7:35着
別府駅・中心部と地獄巡りで有名な鉄輪温泉を結ぶ路線バスがフェリーターミナル前を経由している為、バスに乗り込みフェリーさんふらわあのターミナル*1へ向かいます。
バスに乗り込み10分程でフェリーターミナル最寄りのバス停に到着し下車。周囲の写真を撮った後、ターミナル内で乗船手続きを済ませます。乗船開始時間に対してかなり早い到着ではありましたが、待合室には多くの乗船客が待機していました。
多くのポスターが掲示されるなど歴史を感じさせるターミナル内で時間を過ごした後、18:30に乗船が開始。ターミナル2階の乗船口からボーディングブリッジを経由し船内に入ります。
今回利用した船室は「デラックスシングル」016号室。夜行フェリーにおいて1人で通年貸切料金無く利用できる個室としては珍しい*2バス・トイレ・洗面台が完備されかつ外に面した窓があり景色も眺めることができる部屋です。
設備、そして内装はこれまで利用したフェリーの船室の中で最もビジネスホテルに近い雰囲気を感じました。
自室に荷物を置き身軽になったところで、乗船開始と共に営業を開始したレストランへ向かいます。
フェリーさんふらわあのレストランはバイキング形式での提供。去年(2021年9月)に志布志航路で利用した*3際と同じく「スモールバイキング」キャンペーンが適用されていた為料金は1,500円でした。
久々のバイキング形式の船内レストランでお腹いっぱい食べた後、船体後部のデッキへ。丁度出航時刻の19:35頃というのもあり多くの人がデッキへ出ていました。
ターミナル建屋の「ようこそ別府へ」と市街地の夜景に見送られて定刻どおりに別府港を出航します。
出航後は船内を探索。就航が24年前で総トン数が1万トン以下と近年就航した船舶と比べると比較的小柄というのもあり、船内はコンパクトに纏まっておりどこか時代を感じさせます。
翌朝は5:30に設定されたままの室内設置の時計のアラームで起床。暫くうとうとと過ごした後おはよう放送を室内で聞き後部の展望デッキへ。まさに明石海峡大橋を潜るタイミングだった為カメラを構えました。
この日(11月13日)の日の出は6:26頃、大阪湾を東に進むにつれ明るくなっていきました。
朝焼けを見た後朝食営業中のレストランへ。前日かなり量を食べたので気持ち控えめに摂っていました。
朝食後部屋に戻り身支度を整えます。入港時刻が7:35と新門司航路の週末2便目より1時間ほど早く、太平洋航路のゆっくりとした朝に慣れてしまったのもあり朝は何処か忙しなく感じました。
そして定刻通り大阪南港へ到着。下船します。
ボーディングブリッジからそのまま通路を進むと、志布志行き第2ターミナルへの順路と合流しATC、そしてトレードセンター駅に直結しますが、今回は途中の階段を下り一度建物の外へ出ます。
実に約1年半ぶりの瀬戸内海航路で初めてのさんふらわあ別府航路、想像していたより雰囲気の良い船で時間こそ短かったですが楽しい船旅でした。
今回乗船した【さんふらわあ こばると】と姉妹船である【さんふらわあ あいぼり】は来年(2023年)冬から春にかけて国内初のLNG(液化天然ガス)と重油の2種を燃料とする新造船【さんふらわあ くれない】【さんふらわあ むらさき】に置き換えられ別府航路から引退することになります。
客船航路から100年以上にわたりその歴史を紡いできた航路で伝統の船名を引き継ぐ新造船に乗船できる日を期待しつつ、現行の就航船に乗ることができて良かったと思っています。
*1:別府港はフェリーさんふらわあのターミナルからやや南側に四国・八幡浜行きの宇和島運輸のターミナルが所在している、バスの車内放送でも案内あり
*2:水回りが完備されかつ窓付き1人利用できる個室は太平洋フェリー【きたかみ】の1等クロスツイン、水回りが洗面台のみで窓付き個室はオレンジフェリー大阪航路のデラックスシングルが存在します。
*3:
shangrillagoonbay.hatenablog.com