3つのはまゆうを追って(前編)

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 2020年8月7日、三菱重工業長崎造船所で建造が進められていたフェリーの命名進水式が執り行われ、【はまゆう】命名されました。

この【はまゆう】は新日本海フェリーが発注し、来年7月からの就航が計画されている東京九州フェリーの1番船として横須賀~北九州(新門司)へ投入されることとなります。

船名【はまゆう】について8月11日付で新日本海フェリー公式サイトに掲載された「東京九州フェリーに就航する新造船の命名進水式が行われました」にこう記載されています。

「はまゆう」 は横須賀市の花であり、花言葉“どこか遠くへ”の通り関東と九州の新たな架け橋として新たな需要を開拓します。

www.snf.jp

ただこの【はまゆう】は同じSHKライングループの一角を成す関釜フェリーで既に使用されている船名でもあります。

www.kampuferry.co.jp

 

そこで今回は進水式が行われ新たにその名がついた東京九州フェリー1番船【はまゆう】、現在関釜フェリーで実際に運航されている【はまゆう】、そしてそれぞれの船名の由来となった花【ハマユウ】、この3つの【はまゆう】を記録することにしました。

前後編2回で今回の前編では関釜フェリーと花の2つを取り上げます。

 

  国境を越えて咲く

 8月14日。3つのはまゆうで最初に記録することにしたのは、関釜フェリーの【はまゆう】。

関釜フェリーは下関から韓国第2の都市、釜山を結ぶ国際航路で航路の開設は1970年。日本側の関釜フェリーと韓国側の釜関フェリーの2社でそれぞれ船を所有し共同運航する形態をとっており、今年は50周年の節目の年ではありますが新型コロナウイルス感染拡大の影響で両社とも3月以降は旅客の取り扱いを休止。貨物のみ積載し運航する形をとっています。

こちらの【はまゆう(HAMAYUU)】は地元、三菱重工業下関造船所で建造され1998年に就航。就航から22年経ち、同名の船名が同じグループ内で採用されたことから今後の去就が注目されます。

写真はJR下関駅、そして関釜フェリーの発着する下関港国際ターミナルの近くにある海峡ゆめタワーの30階展望室から撮影しています。

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奥に見えるのが三菱重工業下関造船所

この後バスで移動し唐戸地区へ。久々に遊園地「はい!からっと横丁」の観覧車に乗りたくなり観覧車まで直行。観覧車から下関と関門海峡の景色を楽しんでいました。

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 日本海の風に吹かれて

翌8月15日午後に自宅を発ち角島へ向かいます。実は出発直前までどのタイミングで行くか迷っていたのですがハマユウの花が多く残っているうちに写真を撮っておきたいと思い下関へ向かった翌日に角島も押さえておくことにしました。

 ハマユウヒガンバナ科多年草で、水はけが良く日の当たりの良い場所を好むことから主に温暖な海岸線で見られる植物で、国内では房総半島や三浦半島紀伊半島や四国南岸など太平洋沿いの海岸・砂浜で見ることのできる植物で花の見ごろは7月中旬から8月初旬にかけてとされています。つまるところこれ以上遅いと綺麗な花を見ることができなくなってしまうと思いこの日に出向くこととしたのです。

角島のハマユウ群生地は島の西北端、その近くには灯台があり周囲は公園として整備されています。今回はその近くの駐車場に車を止め周囲を散策しました。

そして灯台へ進む途中で早速発見。

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この日も天候に恵まれて快晴。強い陽射しが容赦なく降り注ぎますが海が間近なのもあってか時折吹く潮風は涼しく心地の良かったです。そして灯台近くの展望台のようになっている地点へ向かいます。

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展望台からはコバルトブルーに輝く日本海の景色を一望することができます。

私自身角島へ来るのは幼少期(小学校低学年?)以来なのですがこの美しさを目の当たりにすると多くの観光客が押し寄せる理由がわかる気がします。

展望台を降りて海岸線へ向かいます。この辺りもハマユウの群生地となっています。

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ハマユウの白い花と周囲の他の草花の緑、快晴の広がる青空にコバルトブルーに輝く日本海とで美しい景色が広がっていました。ときおり花は日本海からの潮風にひらひらと吹かれていました。

ハマユウ花言葉は「汚れの無い」「あなたを信じます」「どこか遠くへ」

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

 

余談ですがこの時期はお盆、そして夏の海水浴シーズンとだけあって県内外を問わず多くの人が訪れていたようでした。新型コロナウイルスの影響もあり多少は人も車も少ないのでは?と踏んでいましたが実際のところ覚悟していたとはいえ今回訪れた角島灯台公園から角島大橋を渡りきるまでは激しい渋滞で橋を渡りきるために70分を要しています。今回は時間の都合上海には入らなかったのですが来年は是非ハマユウの見ごろに合わせて訪れ、海水浴も楽しんでみたいものです。