関門海峡に佇んだ新造船
本州と九州とを分かつ関門海峡。その本州側に工場を構える三菱重工下関造船所は国内を行きかう多くの長距離フェリーの故郷でもあります。
九州各地を発着する長距離フェリー*1は多くの船舶が更新時期を迎え、モーダルシフトやトラック運転手の働き方改革から輸送需要も伸びており、各社とも大型化した新造船を導入。
今年からの数年間に渡り新造船就航ラッシュの様相を呈しています。
(名門大洋フェリー:21年12月、22年3月就航予定)
https://www.miyazakicarferry.com/191219info/
(宮崎カーフェリー:22年5月、同年11月就航予定)
そして3月10日、新造船就航ラッシュの先陣を切る形となるのが国内長距離フェリーにおけるパイオニア、阪九フェリーです。
先陣を切る阪九フェリー【せっつ】は19年8月2日に進水式を終え、その後艤装*2工事が進められていました。
ただ下関造船所ではこのとき【せっつ】以外にも複数の船舶の造船、整備を行っており、*3艤装工事が進み、周辺海域での試運転が始まった19年12月後半から門司港レトロ地区から800mほど南にある「門司4号岸壁」に【せっつ】が停泊するようになりました。
阪九フェリーの定期航路は新門司フェリーターミナル発着の為、関門海峡内に接岸しているのは珍しく、月1回ほど通い写真を撮っていました。
(用事がなくとも景色を眺めてのんびり、ついでに魚を食べに行くぐらいには関門海峡がお気に入りなのもありますが)
ここからは19年12月から20年2月にかけて3度に渡り記録した写真を紹介します。
1.2019年12月28日(下関、門司から撮影)
2.2020年1月11日(下関、関門汽船乗船中、巌流島、門司から撮影)
3.2020年2月22日(下関、関門汽船乗船中、門司から撮影)
そして、2月27日。【せっつ】は関門海峡を発ち、実際の航路(新門司~神戸)での試運転に入り、就航の時を待つこととなりました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の為にレストランなど一部サービス設備が縮小され、最初から順風満帆とはいかない形のデビューとなりますが、【せっつ】のこれからの活躍を願いたいものです。情勢が落ちつけば乗りに行きたいですね。
3月10日追記
【せっつ】は予定通り3月10日の新門司発神戸行から就航となりました。これからの活躍と、そして瀬戸内海を航行する姿を見て、そして乗船できる日が来ることを楽しみにしています。
そして【せっつ】を皮切りとした新造船ラッシュに加わる形で長距離フェリーの新規航路就航計画も動き出しています。
こちらもいずれ記事にまとめたいですね。
(ここ最近で一番期待している話題でフェリー趣味に引きずり込まれた原因はまった原因でもあります。
shangrillagoonbay.hatenablog.com
2020/11/3追記
念願かない(?)10月31日神戸発の【せっつ】のスイートに乗船することが出来ました。その様子を記事にまとめています。
shangrillagoonbay.hatenablog.com
「願いはかないます。だって信じてるから。」