久々の宿泊旅行~広島~その①

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本来なら東京オリンピックの開会式を迎え全国的にお祭りムードであったであろうこの4連休。

緊急事態宣言の解除、越県移動の自粛解除に加えてGoToキャンペーンの適用開始で少しづつ元に戻っていくかと思えば再び感染者数が増加。なかなか油断ならない情勢ではありますが幻にならなかった4連休の前半2日、近距離ながら久々の宿泊を伴う旅行へ出かけました。

中々内容の濃い旅程だったので数回に分けてお送りします。

【行先】広島県(広島市廿日市市)

【期間】2020年(令和2年)7月23日~7月24日(1泊2日)

朝8時前に自宅を出発。在来線に2時間ちょっと揺られて一路目指すは宮島。最初の目的地であり「経由地」でもあります。

祝日とはいえ木曜日なのもあって普段の木曜日の番組構成だったラジオをイヤホンで聞き、車窓を眺めながらのんびりとした時間を過ごします。

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ちょっとくすぐったいなあと思って見てみるとアリが太ももに登ってきていた

途中電車を乗り換えます。ここまでは昔からの車両のみで占められます*1がここからは広島シティネットワークのエリアとなり1時間当たりの本数は3倍に、走る車両は全て新型車両です。

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本数差は発車標をみると一目瞭然

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電車は6両編成、ただ始発駅でかつ最後尾車両の車両はこの時点では無人だった

そして定刻通り【快速シティライナー】は発車。ここから宮島口までは約20分ほど。

この【シティライナー】何度かできたり無くなったりしている種別で、直近では今年(2020年)3月のダイヤ改正で復活。その前は2016年から土曜・休日に限定して設定されていましたが一昨年(2018年)7月の豪雨災害で山陽線が不通となった際に運休しそのまま翌年(2019年)の3月ダイヤ改正で廃止されていました。*2

そして電車は宮島口駅に到着。宮島行きのフェリーが発着するターミナルへ向かいます。

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TWILIGHT EXPRESS 瑞風の停車駅の為か改札口横にはモニュメントが設置されている

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宮島に関しては在来線で2時間程度の距離*3というのも相まっ年て数年おきぐらいの頻度で訪れているのですが(前回は2018年年末に来訪)、そのころから様相が変わっていました。

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2018年来訪時にしゃもじロータリー北西側から撮影した宮島口桟橋(左側が宮島松大汽船j、正面側がJR西日本宮島フェリー)

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今回ほぼ同じ地点から撮影した宮島口桟橋。新たにターミナルの建屋が完成していた

www.pref.hiroshima.lg.jp

www.chugoku-np.co.jp

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広島県の公式ホームページによると、宮島口桟橋(厳島港宮島口地区)は2013年(平成25年)から再整備が進められており今年2月29日に新ターミナルでの供用が開始されたとのこと。

ここからは旧ターミナル(JR西日本宮島フェリー)の写真と新ターミナル(両社共通運用の宮島口旅客ターミナル)の写真を何枚か。

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繁忙期はJR、松大ともに10分間隔でのピストン運航。2社の発着時間は5分ずれておりそこを加味すると5分間隔で船が行き来する状態で需要の大きさを感じさせます。

そんなわけで11時ちょうど発JR西日本宮島フェリー(以下JRW運航便と表記します)の宮島行に乗船。10分間の船旅です。

jr-miyajimaferry.co.jp

 

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朝9時台から夕方16時にかけてJRW運航便は厳島神社の大鳥居に近づくような航路をとって航行しますが、昨年6月以降大鳥居は修繕工事中の為足場や仮囲いが組まれていました。比較として2018年当時の写真も何枚か。

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そして宮島へ到着。11時台とだけあって昼食の時間帯。「あなごめしを食べたいなあ」ぐらいに薄っすらと考えていたので一先ず店を探します。

と、街に繰り出すその前にこの日のホテル最寄りへの交通手段の切符を購入。

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宮島の野生のシカ。このあとちょっとひと悶着起きることになるがそんなことはつゆ知らず…

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普段の人出を詳しく知っているわけではないため素人の体感ではありますが大都市・広島の近郊だけあってそれなりの人出があるようには見受けられました。そして目の付いた飲食店へ入店。一人ずつ体温チェックを受けた後に入店。席へ案内されます。

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今回利用した「まめたぬき」

入店後建物のかなり奥まで案内されます。「いったいどこの席へ連れていかれるのか…?」と思いながら店員さんへ付いていき通された席は

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ある種半個室に近い席へ案内された

両隣とはカーテンで仕切られており開口部側の他のテーブルからも離れているソーシャルディスタンス的な面では完璧と言って良い席でした。

あなごめしと牡蠣フライのセット定食と飲み物としてサイダーを注文。

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お値段はちょっと張りましたが美味しかったです。この時は気づいていなかったのですがこのお店は旅館「錦水館」の中のお店で通された席は「錦水館」の別の飲食店のスペースを仮に活用したような形でした。

www.miyajima-mametanuki.com

www.kinsuikan.jp

食事を摂った後は早々と土産を買ってしまおうと思い紅葉堂でもみじまんじゅうの詰め合わせを購入。紙袋をセットで買うと、その直前から傘を差さないと濡れるぐらいの雨が降っていたためか紙袋を更にビニール袋に入れてもらいました。

ここからは写真を撮りつつ傘を差し、リュックを前に背負って紙袋の入ったビニール袋を持ち厳島神社方面へ歩いていきます。

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最初の鳥居を過ぎると海側には松が植えてあり、そこから障害物なく海が見渡せるような形となっています。ちょうどJRW運航便が近づいてくる頃合いだったため写真を撮ろうとカメラを構えると…。

 

何かにもみじまんじゅう入りの紙袋の入ったビニール袋を引っ張られる感触が。そちらを向いてみるとシカがビニール袋に噛みついて袋に穴が開き始めていたのです。

このままではビニール袋どころか紙袋まで、最悪梱包まで傷がつきかねません。その場をぐるぐると回りますが結構強い力で噛んでいてなかなかシカは離れないのです

少し回る輪を大きめにして勢いをつけて何とかシカを引き離しますがぐるぐるしてから引き離すまでの間多くの通行人の方の注目を浴びることになります。滅茶苦茶恥ずかしかったです。(引き離した後通りかかったおじさんに「今のうちに逃げなさい」と気を使ってなのか声をかけられたり)

因みに被害はこんな感じ。

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大まかツイートの通りなのですが襲撃された後真っ先に思い当たったのは、真偽はともかくとして「宮島のシカって確か神の使いだったはずだけどそういったものに噛まれたということは今神社に行くのはマズいのでは?」といった点でした。あと気持ち的に雨が降っていたのもありかなり疲労感が出たのもあり厳島神社には参拝しないこととしました。

そうは言ってもここまで来ていたのでもう少し先へ進むことに。

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2018年訪問時。仮に今改修されていなかったとしても現在の情勢的に入場規制等がかかりそうではある

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ジェネリック京都三寧坂(失礼)

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宮島桟橋近くの平清盛像。海上に建つ大規模な社殿は清盛の時代に整えられたのだとか

やや雨がぱらつき荷物も背負った状態。やはり疲れが溜まり時折休憩もしますがなかなか時間が経ちません。そこで一度本土へ戻り新ターミナル内の施設を探索。再び船で帰ってくれば30分ぐらいはつぶれるでしょう。そして運賃も大きな額ではない(往復360円)ということで再び船に乗り込みます。

乗ったのは往路と同じJRW運航便の【ななうら丸

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宮島桟橋建屋前の階段横にある日本三景各所の松

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ななうら丸】デッキプラン

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ななうら丸】の脱出経路図

そして船は再び宮島口旅客ターミナルへ到着します。新旅客ターミナルには土産屋や飲食店などが入居する「HIRODEN etto」が開業していました。

そして解体された宮島松大汽船ターミナルともみじ本陣(依然存在した土産屋、ettoの前身施設)跡地は更地に。計画ではこの敷地に広電宮島線広電宮島口駅が移設されるとか。

www.hiroden.co.jp

www.chugoku-np.co.jp

etto-hiroden.com

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現在の広電宮島口駅改札口

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駅構内に掲示された啓発ポスター。2年前の豪雨災害の教訓から早めの避難を呼びかける

周辺を少し探索した後に再び島へ戻ります。島への帰りは宮島松大汽船(以下松大運航便と表記)を利用。これまでJRW運航便しか使ったことが無く松大運航便には初めての乗船です。

この宮島航路就航2社、運賃はともに同額(片道180円)で所要時間に大差は無く全国相互利用可能な交通系ICカード10種(suica等)も使用可能。大きな違いとしては宮島口・宮島双方の乗船前に運賃収受を行う松大運航便に対しJRWは宮島側でのみ収受を行う点でしょうか。(そのほかセット券等の使用可否もありますがここでは省略します。)

miyajima-matsudai.co.jp

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宮島松大汽船厳島

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厳島】脱出経路図

そして宮島に戻ってきました。このタイミングで出発まであと30分ほど。待合室で乗船案内を待つことにします。

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次回に続きます。

shangrillagoonbay.hatenablog.com

 

























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*1:115系国鉄時代からの車両で黄色単色の塗装。俗に末期色なんて呼ばれ方もある

*2:これ以前にも2001年から2010年にかけて【シティライナー】は設定。当時は山陽線山口県内~岡山県内の長距離を通しで運行されておりそのうちの広島近郊で快速運転を行っていた

*3:単純な所要時間を考えると新幹線を使って良い距離なのですが広島駅から西向きに戻るような形になることを考えると在来線も新幹線も手間は変わらず、値段を考えると在来線利用となるわけです。