北陸新幹線【はくたか】グランクラス乗車記(2022/9/10)

久々の記事は普段と少し違うテーマで。

【乗車日】2022年9月10日

【乗車区間】東京→富山

 

「新幹線のファーストクラス」とも呼ばれることのあるグランクラス。東日本方面での新幹線のみに設置されている等級ということもあり中々遠い存在ではありましたが、先日(2022/9/10~2022/9/12)に初めての北陸、富山へ行った際に往路で乗ってみることとしました。

馴染みの無い新幹線乗換改札口、発車標にはカラフルに列車名と東北・北陸の諸都市が名を連ねる

今回利用したのは北陸新幹線はくたか559号」金沢行き。富山までは3時間弱の旅路です。多くの行先を少ないホームで捌いている為停車している時間はターミナル駅としては忙しない印象でした。

ホームへ上がりグランクラスのある12号車前よりのドアから乗車します。

W7系(JR西日本の車両)、外見・内装はE7系(JR東日本の車両)と同一だが車内チャイムが異なる

グランクラスの座席

座席左側に収納されているテーブル、折りたたんである状態から展開するとかなり大きい

大宮駅へ到着するより前にグランクラスのみで提供される軽食やドリンク・茶菓子が提供されます。各方面への乗り降りがありそうな大宮より前で軽食・ドリンクの提供が始まるのは個人的には意外に感じました。

荒川を渡ると東京都から埼玉県へ入る、この区間は新幹線としては低速で走る為車内はとても静か

 

大宮発車後に軽食とドリンクに手を付けます。

https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220617_ho01.pdf

(2022年夏季のグランクラス軽食メニュー)

グランクラスの軽食

季節や運行方面で提供されるメニューが異なるグランクラスの軽食。この時は白飯に穴子の天婦羅、カボチャの煮物、春雨のサラダなどが小箱へ収められていました。
観光列車以外では殆ど無く貴重な車内での供食。グランクラスという空間の雰囲気も相まって味もより上品に感じました。お腹を満たすという面では量は少な目でまさに軽食という具合です。

グランクラスの茶菓子(新潟県産茶豆のパウンドケーキ)

大宮発車後はどんどんと加速。高崎から分岐して北陸新幹線単独区間へ入り東京から1時間で軽井沢へ到着。ここまでは半分弱(?)の席が埋まっていましたが殆ど下車してしまい貸切に近い状態となります。

全く以って未知の北陸新幹線、全てが新鮮な車窓から流れていく景色を暫く眺めていました。

夏の信州を駆け抜けて行く

長野駅付近と近郊の住宅地

名産地らしくりんごの果樹園が目立ち始める

グランクラス車内には車内販売のワゴンが回って来ない為、車内販売商品が欲しい場合はアテンダントさんに一声かける必要があります。

アテンダントさんから「ドリンク等いかがですか?」と声を掛けられ、東京発車後にアイスの札を持って回っていたことを思い出した為アイスクリームを買って欲しい旨を伝え、代金を預けました。暫く待つとアイスと一緒に頼んでいたコーヒーが自席まで運ばれて来ました。

アイスクリーム(車内販売品)とアイスコーヒー(グランクラス提供)

アイスクリーム自体は東海道・山陽新幹線と同一のメーカー(スジャータ)のもの。北陸新幹線でも変わらぬ硬さと濃厚さでした。アイスコーヒーはグランクラスオリジナルのグラスで提供されます。

上越妙高駅前後、この区間新潟県内らしく(?)水田が広がる

糸魚川駅でもう1人の乗客が下車し、グランクラスの乗客は自分1人と貸切状態となりました。少しばかり車内の写真を収めていました。

広い車内に僅か18席のみのとだけあって車内空間は桁違いに広い、落ち着いた色合いが上品さを演出している

座席のリクライニング等は電動で肘掛けのパネルで操作、バックシェル型のシートの為後部座席を気にせず好みの位置まで倒せる

12号車後方のデッキ、グランクラスの玄関にあたる空間として装飾されている

そうこうしているうちにはくたか559号は目的地の富山駅へ到着。アテンダントさんに見送られ下車しました。


初めての乗車となった北陸新幹線、そしてグランクラス。流れていく新鮮な景色と車内での高度のサービスにワクワクしながら過ごすあっという間の2時間40分の旅でした。

居住地の関係もありなかなかJR東日本が主体として運行する新幹線に乗る機会が無いのですが、また機会があれば乗ってみたいと思いました。

 

(※なお、グランクラスでの供食サービス内容は2022/10/1以降新たなものに変更され、北陸新幹線はくたか】での供食サービスは2022/9/30をもって終了します。)

プレスリリース

https://www.jreast.co.jp/press/2021/20220322_ho01.pdf

prtimes.jp