2021乗船ログ(9月分)~海上空港を繋ぐ高速船~
またまた間が空きましたが、今回は空港を繋ぐ高速船に。
俗に「関西3空港」と呼ばれる伊丹空港、関西国際空港、神戸空港。このうち関空と神戸はそれぞれ沖合を埋め立て造成した人工島に建設された海上空港です。
国際線も多数発着する関空は大阪府南部の泉佐野市沖とかなり大阪市や神戸市からは離れた位置。特に神戸以西からだと陸路では大阪湾沿いをぐるっと回る分より遠く感じられます。
神戸市から海上を短絡して関空へアクセスするルートは神戸空港開業前からあったようですが、幾多の紆余曲折を経て2006年以降現在まで高速船が運航されています。
まずは神戸の中心、三宮から新交通システムのポートライナーで神戸空港へ向かいます。ホームへの階段にもベイシャトルの広告が掲示されていました。
ポートライナーは運転手無しの無人運行の為最前部にも座席が設置、今回は最前部に座れたため都心部からポートアイランド、そして空港まで景色を堪能していました。
三宮駅から20分弱で神戸空港駅へ到着。改札を出てすぐに出発ロビー、駅との連絡口の真正面に出発保安検査場があるコンパクトな造りで都心部からの近さもあり便利な空港と感じました。丁度お昼時だったので3Fにあるうどん店で腹ごしらえを済ませます。
腹ごしらえを済ませた後、ターミナルへ移動します。
ベイシャトルの発着する神戸空港海上アクセスターミナルへは空港ターミナルビルのバス停から無料連絡バスが1時間に2~3本運行され所要時間5分。但し空港ターミナルビルから歩いても5~6分で辿り着ける距離の為今回は歩いて向かいました。
ターミナルに着いて乗船券の発券・支払いを済ませたのが出航30分前の13時30分頃。かなり早く着いたためターミナルの乗客は私1人でした。
平時には関空との行き来で16往復運航されていたこの航路。国際空港への連絡航路という特性から新型コロナウイルス流行に伴う出入国規制や外出自粛の影響をもろに受ける形からか便数を減らし、現在は1日8往復が運航されています。
出航時刻5分前の13時55分頃から乗船開始。この便の乗客は私を含めて3人。定員110人に対してほぼ空席のような状態でした。
浮き桟橋から乗船。写真には写っていませんが右手に乗船した【うみ】、左手に同型船の【かぜ】が停泊していました。
定刻通り14時ちょうどに【うみ】は神戸空港海上アクセスターミナルを出航。出航して左手側には同型船の【そら】が停泊していました。
【うみ】は回頭し、神戸の街を左手に見ながら南東方向へ動き出しました。
船内には多言語対応のモニターが設置、日英中韓の4か国語案内で到着時間が表示されていました。
そうこうしているうちに船はスピードを上げて疾走。30分ほどで関西空港ポートターミナルへ到着します。
関西空港ポートターミナルに到着後すぐに第1・第2旅客ターミナル行の無料連絡バスに接続。5分ちょっとで第1ターミナル4階降車場へ到着します。
第1ターミナルの4Fは国際線の出発フロア、この後の行程のため足早にエスカレーターで2Fに降りましたが空港と思えない程不気味なぐらいに閑散としていました。
三宮から関空までベイシャトル+ポートライナーで定価2,220円、リムジンバスだと定価2,000円ですがベイシャトル側はポートライナーとの企画乗船券で1,880円*1と若干ながら安くなったり乗船者が神戸側の駐車場利用時は料金を無料にしたりと様々な施策が打たれているこの航路。空港と空港を繋いで大阪湾を疾走するのは中々面白いので、空港という場所が好きなのもありますがまた乗ってみたい航路です。