~「憧れ」の海路976km~ 東京九州フェリー乗船記【それいゆ】(2021/12/3)

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気づけば師走。なんとか年内に、そして漸くこの航路に乗ることとなりました。

就航日:2021年7月1日

 

建造:三菱造船長崎造船所(本工場)

 

総トン数;15,515t

 

全長:222.5m

 

全幅:25.0m

 

旅客定員:268人

 

車両積載台数:トラック154台、乗用車30台

 

航海速力:28.3ノット

 

【乗船日】2021年12月3日~12月4日

【乗船区間】新門司港→横須賀新港

 

門司港を発着する他社航路と同じく、小倉駅新幹線口・門司駅東口からフェリーターミナル行の無料連絡バスが出ているため乗り込みます。バス停は同じSHKライングループの阪九フェリーと共用していました。

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21:50頃に新門司で下船した乗船客を乗せたバスが到着。一度引き上げていった後22:06頃に新門司行きの連絡バスが到着しました。定刻通りの22:10に小倉駅新幹線口を発車。
16時前や19時前に発車する17時~20時発のフェリーに連絡するバスと異なり、22時を過ぎで道路が空いていることもありスムーズにバスは夜の街を抜け、企救半島を縦断する山群を越え、新たなターミナルへ向け走っていきます。
小倉・門司2箇所で乗り込んだ徒歩乗船客は会わせて10人程でした。

 

そしてバスは新門司港の奥へ進み定刻より5分早い22:55頃到着。遂に真新しいフェリーターミナルに降り立ちました。

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東京九州フェリー 新門司フェリーターミナル

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この日の東航便充当は【それいゆ】

深夜の関門海峡を周防灘へ抜けていった日からおよそ半年ぶりの【それいゆ】。近くで見るとその船体の巨大さに圧倒されます。ターミナル1Fの総合案内でeチケット乗船券控えを発券。ターミナル前の車両留置スペースには乗船まで待機している自家用車が思いの外多く見受けられました。トラックの姿も複数見ることができました。

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ターミナル建屋は3F建てで1階に総合案内、2階に売店と待合スペース、3階が乗船口となっている

23:10に乗船開始。待合スペースにはバスで見かけた以上の乗客が待機していました。3階のボーディングブリッジ手前で乗船改札後いよいよ船内へ。長い廊下を抜け3層吹き抜けのエントランスホールを経由し、荷物を下ろす為まずは自室へ向かいます。

今回利用したのは6F右舷側ステートルームの602号室。トイレとシャワールームがある窓付きの部屋です。

特徴的なのは船室の鍵。シリンダー錠やカードキーでは無く、紙で発券したeチケット乗船券控または予約・決済時にメールで送信されたeチケット乗船券控画面に記載されたQRコードを各船室の扉の読み取り部センサーにかざす形となっています。

最初は少し戸惑いますが、慣れてきてセンサーの位置に上手く会わせられるようになるとスムーズに開錠できるようになりました。

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eチケット乗船券控え、灰色の部分にQRコードが記載されている(画像の一部を加工しています)

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船室扉にあるQRコード読み取り部

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ベッド枕元横の机には照明と室内スピーカーの操作パネル、内線用電話、コンセントとUSBポートが2セット設置。

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テレビや小型の冷蔵庫、電気ケトルや茶わん、ドライヤーが備え付けられている

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洗面台。ハンドソープは泡タイプで壁に据え付けられた器具の中に入っている。歯ブラシや歯磨き粉も完備

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シャワールームのシャンプーやボディーソープなども壁に据え付けられた器具の中にそれぞれ入っている、ボタンを押して適量を出す形

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ソファーは組み替えて2人分のエキストラベッドとしても使用可能。2台のベッドと合わせて定員は4人

部屋に荷物を置き、軽装に着替えた後船室からパブリックスペースへ。4Fの売店でTシャツなどオリジナルグッズを数点購入します。多くの場合船内の売店では現金のみの取り扱いとなっていますが、この船では主要国際ブランドのクレジットカードと交通系10種ICカードの利用が可能です。

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オリジナルTシャツとポーチ(帰宅後撮影)

グッズを購入後一度船室へ持ち帰り次は6F後方の展望デッキへ。外洋の太平洋を高速で航行する航路ではありますが、デッキの開放範囲は瀬戸内海のみを航行する阪九フェリー【せっつ/やまと】に匹敵する広さです。

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闇夜に照らされるファンネル

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【それいゆ】の運航は東京九州フェリーだが、船の所有は新日本海フェリーの為船籍港は小樽

デッキに出ていると機関の大きな音が。柵に近づいてみてみると【それいゆ】は港から離岸を始めていました。腕時計を見ると23:57。定刻通りの23:55頃に動き始めたようでした。船内放送で銅鑼の音も流れていました。

横須賀新港まで21時間、976kmの長い船旅の始まりです。

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出航を見届けた後は大浴場で疲れを癒します。とはいえまだ海域は周防灘。阪九フェリーと同じ感覚で過ごすことができる海域です。
レストランでは夜食の営業が始まっていましたが、今回は初めての部分が多く翌日の波高の予報は2m超え。お腹を充たし過ぎると船酔い悪化のリスクも高まる為今回はスルーしました。
0:30頃には消灯時刻についての放送。翌日に備え小倉駅で買っておいたココアを飲み就寝しました。

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船内設備営業時間一覧表

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何処か既視感があり安心感のある吹き抜け3層のエントランス、船内のシースルーエレベーターは国内初

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自動販売機(現金のみ取り扱い)。カップ麺から清涼飲料水、アルコール類と取り扱う

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デッキプラン

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デジタルサイネージ、エントランス各層に1台ずつ設置されている

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波による船体の揺れ対策として脚の付いた椅子は全て鎖で床面にがっちりと固定されている

もう少しゆっくり寝るつもりが翌朝は結果的に6時前に起床。【それいゆ】は豊後水道から足摺岬を回り込むあたりまで南下し針路を東へ向けていました。起床直後は真っ暗とはいえ波を切る速さが尋常では無くちょっと驚きました。そして徐々に東の空が明るくなりはじめます。やや雲は多いながらも6時半ごろに太陽が水平線から上がってきたようでした。

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船室の窓から撮影、窓ガラスの外側には波飛沫が乾いた塩の跡が付着している

日の出こそ6時台ですがレストランや大浴場、売店など船内設備は8時から開放と比較的朝は遅めなこの航路。日は射してもパブリックスペースは減光された状態となっており、独特な雰囲気を醸し出していました。
この時点では比較的波も穏やか、但し6Fデッキに出ると高速船故の強めの航行風が吹きつけるためこの時期は耐寒装備は必須です。

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照明が減光された分エレベーター躯体の黄色い光が際立つ

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朝7時を回る頃には太陽の高度も徐々に高くなっていく

7時台も後半になってくると起き出す乗客が増え、若干ながらパブリックスペースも賑やかになっていきます。レストランからはパンを焼く(温めている?)香ばしいにおいも漂いはじめます。

そして7:45頃に照明の減光が解除。8時にはこの日最初の船内放送とレストラン・大浴場・売店の開放が告げられ1日が本格的に始まっていきます。

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照明の減光が解除されると船内は朝を迎える

夜食をパスしたため船内では初めての食事。950円の洋風プレートセットを注文しました。この船のレストランは従前SHKライングループで見られていたカフェテリア方式ではなく、それぞれの座席に設置されたタブレット端末を操作し注文。食事は係員の方が自席まで運び、食べ終わった後の会計はセルフレジで乗客自ら精算する形となっています。セルフレジでは現金の他クレジットカードでの支払いも可能です。

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注文用のタブレット端末

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洋風プレートセット(950円)

朝食を摂った後は部屋で少し休んだのち船内を探索。この時間帯【それいゆ】は西から室戸岬沖に近づいている頃合い。6時台に多かった雲も取れ一面の青空と穏やかな太平洋の青い景色が一面に広がります。陸地が近づいてくるため携帯の電波の入りも良い頃合いでした。

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9時10分頃には船内放送で船長が挨拶。乗船した当時は南方の遥か沖合を台風が東に進んでいたこともあってか、うねりはあるものの順調な航海で横須賀に定刻着の予定とのことでした。


www.youtube.com

ここで乗船後2回目の大浴場利用。出港直後の周防灘と違い、湯船のお湯は船の揺れと同調するような形で波立っているのを感じられます。外は快晴とは言え航行風でやや体は冷える為かお湯の温度自体も高めで心地よかったです。

ここまでの船体の揺れは比較的穏やか。瀬戸内海の航路のように全く揺れないとまでは行きませんがゆっくりとした上下方向の揺れ(ピッチング)です。慣れるまではやや違和感こそありましたがそれでも適応はしやすかったです。


ただ10時を過ぎたあたりでその揺れの様相が変わります。波の高い海域に入った為か上下方向の揺れの幅が大きくなりどこか浮遊感を帯びてきます。食事して2時間弱経っていたため吐き気などはありませんでしたが若干の気持ち悪さを覚える局面。船内放送でも船体動揺とそれに伴う酔い止め、エチケット袋についてアナウンスされていました。

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波飛沫で濡れた5Fレストラン後方デッキ

 

10時半ごろに紀伊半島南西沖で12月3日23:45横須賀発新門司行きの姉妹船【はまゆう】と反航。依然として波は高く時折細かい飛沫が6Fデッキにいると掛かる状態でしたがデッキは引き続き開放。柵から距離を取りやや後ろに下がり写真を撮っていました。

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横須賀行きから新門司行きを撮ると逆光気味になるという点は加味する必要がありますが、雲が増え海の色が若干灰色を帯び白波が見えほんの1時間前とは異なる様相を見せていました。この時も波飛沫を浴びた為【はまゆう】が離れた後は部屋へ退散。その後も30分程度浮遊感のあるピッチングが続きその間はソファに凭れて耐えていました。

11時を過ぎると再び青空が広がり揺れの程度も波高が落ち着いた為か緩和。紀伊半島、そして本州最南端の潮岬沖を東へ進んで行きます。

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再び青い世界が一面に広がる

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デッキの青い床面には波飛沫に濡れた跡が残る

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潮岬を西方に臨む

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紀伊半島が近い為携帯の電波の入りも良い

そうしているうちに12時前となり昼食の時間帯。レストランから後方のバーベキューガーデンに出ます。

就航当初は8月末までの夏季限定となっていた船上でのバーベキュー。その後ずるずると期間が延長された結果、もはや秋も終わり冬の入口となる12月初旬になっても開催され続けています。

tqf.co.jp

5F案内所で当日10時までに事前の予約が必須。指定された時間の直前までにレストラン後方のバーベキューガーデンで受付しメニューを注文。制限時間60分で焼いて食べるといった具合です。

今回はバーベキューセット1人前とライス、ジュース(コーラ)を注文。

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案内所で予約時に渡される控え(画像の一部を加工しています)

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バーベキューガーデン。風避けと屋根がある為解放感はあるが割と快適に過ごせる

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ホットプレートで具材を自分で焼く。IHコンロの火力は自分で調整可能。

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バーベキューガーデンのメニュー表

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野菜はパプリカ・ピーマン・キャベツに玉ねぎとトウモロコシ。肉類はソーセージ2本と牛肉・鶏肉・豚肉が2切れづつ。焼き肉のたれと塩、レモンというラインナップだった

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量こそ控えめではありましたが現状太平洋を航行する船上でバーベキューができるのはこの航路だけ*1あって唯一無二の体験。差し込む陽射しと進んでいく景色でゆっくりと味わうことができました。肉類だけのセット等で量を増やすこともできましたが海況に若干の不安があった為程々に。なお通常のレストランと同じセルフレジでの会計の為問題なくクレジットカードで支払いができます。

 

昼食の時間帯を過ぎると紀伊半島を離れて東へ熊野灘遠州灘沖、駿河湾沖と真っすぐ伊豆半島石廊崎沖へ進んで行くため陸地から離れた位置を航行。そのためインターネット・携帯電話回線は圏外となります。陸地から離れた分やや波も高まり時折10時台のような浮遊感のあるピッチングを感じるようになります。

1時台・2時台は食後も相まって自分の個室や寝台で休む乗船客も多かったのか日中としては船内が最も静かな時間帯に感じました。

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3時を過ぎるとやや雲が増えだしてきます。フォワードサロンで前方を眺めているとうっすらながら特徴的なシンボルが見えてきます。

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富士山が針路の先に見えてきます。時間を追うごとにその姿ははっきりと視認できるようになり、またそれと同時に太陽も西へ徐々に傾いていきます。

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高かった太陽は傾きを増し夕日として船体と富士山を照らし出していきます。

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そして4時40分頃太陽は水平線へ。白い雪を山頂に頂いた富士山は茜色の鮮やかな夕日に照らされていました。水平線の向こうに太陽が沈んだのち、富士山はその雄大な姿を徐々に隠していきました。

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日没を迎え、長かった船旅は遂に終盤に突入します。波飛沫に濡れた分や航行風に当たり冷えた体を温める為3回目の大浴場を利用し少し荷物を整理。
石廊崎を過ぎ伊豆半島が近づいた頃合いで、少し早かったですがレストランが夕食営業を開始していた為入店。佐世保レモンステーキとライス、期間限定メニューの北あかりのコロッケを注文。船内最後の食事を楽しみました。

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食後は部屋に広げていた荷物の整理と片付け。そうこうしているうちに船は相模灘から浦賀水道へ。東京湾に進入し速力を落とします。


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東京湾の出入口となる浦賀水道航路は海上交通安全法で定められた航路。光っている緑色のランプはこの船が全長200m以上の「巨大船」であることを示している

前日の夜の周防灘と比べると飛び立つ旅客機の光や湾沿いの街や工場の灯りが多くかなり明るく感じました。そして遂に横須賀新港とそのすぐ背後にある市街地の灯りが見えてきます。

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【それいゆ】はゆっくりと横須賀新港に着岸。定刻の20:45には自動車の運転手と同乗者の下船。続いて20:50には徒歩客の下船が始まり新門司からの約21時間の船旅は幕を閉じました。横須賀フェリーターミナルから京急横須賀中央駅までは徒歩で15分程です。

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東京九州フェリー 横須賀フェリーターミナル

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この時期らしくクリスマスツリーが飾られていた

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100分の1スケール【はまゆう】模型

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京急横須賀中央駅。東口から出てペデストリアンデッキのC階段を降りるとスムーズにたどり着ける

 

これまで幾度と無く話題にしてきた割には就航から5か月乗れずじまいで歯がゆい思いをすることもあった東京九州フェリーと【はまゆう/それいゆ】の両船。この記事を作成している段階で1週間程度経っているのですが漸く乗船できた感慨はひとしおです。

移り行く景色と時に一面の青色で穏やかな姿、また時にその表情を変え灰色がかった海に波由来の浮遊感のある揺れに慣れるまでの間苦しめられたりと天候・海況に左右されながらも初めての乗船を存分に楽しめたと思っています。

今回は新門司発で【それいゆ】でしたがまた機会を見つけて【はまゆう】や横須賀発の利用もできればいいなと思ってますしいつかはやりたいと強く願っています。

 

 




 

 

 

 

 

 

 






 

 

 

 

 

 

 

*1:同じグループの新日本海フェリーの一部航路では夏季限定でジンギスカンを実施しているが開催期間はより短くなっている。