平成最末期、弾丸で東京へ「脱出」した話

今回は出発日基準でちょうど1年前に実行したお話を。

 

2019年4月19日(金)19:55。小さい頭からなんとかひねり出した仕事の年間目標シートを上司へ提出し、全速力で自転車を走らせ帰宅。簡単な身支度を済ませ荷物を纏めて20:30ごろ出発。

「明日の夜まで出かける。」とだけ告げる。

この時点で当初予定の列車に間に合っていなかったため駅の窓口で特急券の乗車区間を変更、追加の特急料金を支払いホームへ駆けあがる。

そのまま列車を乗り継いで広島へ。東京への接続実質最終列車、22:12発【みずほ612号】新大阪行の自由席に乗車。最高時速300km/hのスピードで経由地・姫路を目指す。

23:09姫路に到着。

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N700系 S・R編成のエンブレム

在来線乗り継ぎ改札を通りホームへ。

ホーム上の発車標でその列車を確認する。

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そして23:34、「最終列車」が姫路駅5番乗り場に入ってくる。

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2019年4月19日23:35発、【サンライズ瀬戸・出雲号】東京行。国内最長の在来線特急にして国内唯一、そして最後の定期運行される寝台特急。そして今回の「脱出」の為のキーパーツ。

この時が初めての利用で寝台種別は「ソロ」下段の進行方向左側に乗車。

1000円足して「シングル」にしたほうが広くて快適とはよく聞くが、「シングル」に空きが無かったのと平均身長の7割ほどしかない小さな体格の私には「ソロ」でも十分快適だった。

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そのまま眠りにつこうと目を閉じたがすぐには寝られず。明るい場所で止まった時カーテンを開けると大阪駅だったような記憶がある。このあと少しして眠りについた。

翌朝。熱海を少し過ぎたあたり、若しくは熱海停車中(?)に起床。ラウンジへ向かう。まだ朝の放送も入っていない時間帯の為かほかの利用者の姿は無かった。

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ラウンジから見える海は相模湾。日の出の時間が近づき、東の空は橙色に染まり始めていた。

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そして2019年(平成31年)4月20日07:08。【サンライズ瀬戸・出雲号】は定刻通り終点・東京駅8番線に到着。

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285系(サンライズエクスプレス)のエンブレム

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そのまま東京駅構内のしゃれた感じのベーカリーを見つけ朝食。土曜日の朝とはいえ駅構内は多くの人で賑わっていた。朝7時台から東京駅にいることも当然初めてな私には普段見るのとちょっと違う感じがして新鮮さを覚えた。

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朝食後、少しばかり散策することに。この時あと10日で平成の終わりが迫っていたことから皇居方面に行幸通りを進んでみることとした。

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幼い頃東京へ行ったとき、「広い場所へ行きたい」と言って皇居東御苑へ連れて行ってもらい「何もないじゃん」と駄々をこねたことがあったが、改めて来ると大都会のビルの海に浮かぶ広大な皇居というのは不思議な感じがするし、東京駅の正面が開けていて内堀で区切られて対照的な光景が広がっているのは一つの魅力だなあと思う。

50分ちょっと散策し東京駅へ戻る。ここからは路線バスで東京タワーへ向かう。展望台まで登るのは10年ぶりのことだった。

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10年前のアルバムを見返すと当然ながら景色は変わっている。10年前にスカイツリーは工事中で勿論ないし東京駅は復原工事の真っただ中、新たな高層ビルも多く建っている。

それでも北を向いたときに直下に見える高校と東を向いたとき直下に見える増上寺は変わらない。どちらもシンボルとして印象に残るので末永く残っていてほしいと思った。

東京タワーから増上寺の境内を下り浜松町駅へ向かう。

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浜松町駅都区内パスを購入。切符と一緒に「ありがとう平成」と記された案内書きも発行された。山手線で秋葉原へ向かう。

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浜松町駅1・2番線(京浜東北線北行、山手線内回り)。首都圏エリアの路線記号導入後サインシステムも更新が進むがここは以前のままだった。

秋葉原駅に到着。実のところ今回秋葉原に用事は無かったのだが平成最後ということで街の写真を撮っておきたかったのだ。

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秋葉原から総武線御茶ノ水駅へ。御茶ノ水から歩いて神保町へ向かい昼食を摂ることとした。

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御茶ノ水駅は大規模改良工事の真っ只中

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ニコライ堂

この日は天気も良く散策には絶好の日和であったが昼に向かい気温が上昇。坂も思いのほか急だったため小川町駅から都営新宿線神保町駅まで一駅乗ることにした。

そして神保町に到着。昼食はカレーを食べようと決めていた。入った店は「共栄堂」。

カレーと季節限定の焼きりんごを注文した。

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昼食後、神保町駅から水道橋駅都営三田線総武線を乗り継ぎ亀戸駅へ向かう。

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亀戸、幼い頃両親に連れられ東京へ来た際はこの街を拠点としていた。その当時かららずアトレ(旧エルナード)、駅南の国道14号線明治通りの交差点にかかるエレベーター付きの歩道橋、その北西の角にあるドン・キホーテ、北東の角のミスタードーナツなど、当時から街の姿は大きく変わっておらずある種の安心感も覚えた。
ただ駅から東に進んだところにあったサンストリート亀戸は閉鎖され、再開発が進んでいるようだった。

亀戸から総武線を東へ、西船橋と南船橋武蔵野線京葉線を乗り継ぎ舞浜へ。舞浜駅到着後歩いて舞浜アンフィシアターへ向かった。

(場所がわからなくてアンフィシアター周りの公道を一周した)

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この「脱出」の最大の目的は舞浜アンフィシアターで開催された声優・村川梨衣さんのオーケストラコンサート参加。

浜松町のセブンイレブンで発券したチケットをもち入場。グッズ物販もあったが現金をあまり持っておらず現地では購入せず。

そしてコンサートが開演。そもそもこれまでコンサートはおろかライブも未経験で全てが初めての経験だったが好きな声優さんの生のトークと生歌とオーケストラの音色を聴けただけでも大満足だった。

2時間ちょっとでコンサートは終了。後ろ髪を引かれながらも舞浜駅へ向かった。

舞浜駅から京葉線八丁堀駅日比谷線茅場町駅東西線に乗り継ぎ日本橋駅へ。

当初は日本橋高島屋ポケモンセンターへ向かおうとも考えたが、中央通り沿いに軽く散策するだけにした。

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三越高島屋の大手百貨店が旗艦店を置く日本橋。どちらも新館が設けられているが本館のイメージを損なわないように作られている。そして日本橋と首都高を挟んで中央通りにそれらが店を構えているのも圧倒される。

三越には天皇陛下(現上皇陛下)の即位30年を祝う垂れ幕もあった。

三越前駅から神田駅で銀座線と山手線を乗り継ぎ東京駅へ。

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少し早めに新幹線改札内に入り駅弁を購入。

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 そして4月20日18:10発【のぞみ57号】博多行で帰路についた。

夕食は東京駅構内で購入した「東海道新幹線弁当」。車内販売で購入したアイスも一緒に。

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こんなことを1年前にやってました。因みに翌朝「遠出するのは良いけど食事の都合とかもあるから行先だけは事前に伝えてくれ」と言われました。ごもっともです。

「脱出」としたのは前述の通り事前に行先を伝えずに出たのも1つですが、ちょうど職場の環境が変わり少しストレスだったのを晴らそうとしたのもあります。

そしてそもそもの目的が村川梨衣さんのコンサート参加だったので計画とか諸々はずっと練っていました。サンライズも予約が取れないと聞いていたので律儀に1月前に切符も購入しましたし。

そしてタイミング的に平成最後の東京行きになりそうだということで東京タワーに行ったり皇居近くまで散策したり思い入れのあるところへ立ち寄ったりしています。

まさか1年経ってこんな状況になっているなど思いもしませんでしたが、また軽率に遠出ができる状況になってほしいですね。(今こんなことしたら全方向からぶっ叩かれること間違いなしでは)

 あと行先と期間は同居の家族がいるなら必ず伝えよう!(重要)

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