阪九フェリー乗船記【ひびき】(2019/12/28)

 タイトル通りです。この時の旅行ごと記事にしても良かったのですが、どうにもうまく文章にできないので単発の乗船記で書いてみることにしました。

【乗船日】2019年12月28日~12月29日

【船名】阪九フェリー【ひびき】

【乗船区間】新門司港泉大津

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 まずは小倉駅北口から新門司港フェリーターミナル行の連絡バスへ乗り込みます。

門司港から大阪・神戸方面へは毎日2社4便が運航されており、それぞれの発着時間に合わせて小倉駅門司駅*1から連絡バスが運行されています。予約時に連絡バスを利用するか否かの記入欄があるため利用する場合は記入しておきましょう。

この2社(阪九フェリー名門大洋フェリー)のターミナルはそれぞれ離れた場所にあり、バスを乗り間違えてしまうとターミナル相互の公共交通機関が無いため事前に行先と出航時間、運航会社をよく確認しておきましょう*2

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阪九フェリーターミナル行連絡バス。多客期は複数台のバスが運行される。

バスは40分ほどで新門司港阪九フェリー第2ターミナルへ到着します。阪九フェリーは行先によって出航するターミナルが異なるのでこの点も注意が必要です*3

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阪九フェリー門司港第2ターミナル。フェリーの煙突(ファンネル)を模した建物となっている。

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奥に見えるのが阪九フェリー門司港第1ターミナル。平城京大極殿を模した外観となっている。

連絡バスの到着後、ターミナル内で乗船手続きを済ませます。インターネット予約の場合は予約時にメールで届いた予約番号を控えたメモや画面を窓口で見せましょう。ネット予約時に当日決済を選択した場合はここで支払います。証明書割引(学割・障害者割引)は証明書を提示します。確認・支払いが終わると乗船券が発行されます。

https://www.han9f.co.jp/izumiotsu/access/flow.html

(公式サイト)

乗船券発行後、階段・エスカレーター・エレベーターで4Fまで上がり乗船券を係員の方に見せた後乗船です。

船内に入ると広々とした吹き抜けのロビーが出迎えます。

長距離フェリーとして運航される船舶はどれも大きく、この【ひびき】は全長約195m、幅は約30mで瀬戸内海で定期運航されるフェリーとしては最大クラスの船の1つです。

駅や空港など乗り物が発着する箇所で吹き抜け空間が見られますが、乗り物そのものに吹き抜け空間があるのは大型フェリーならではです。

就航は2015年と比較的新しい船のため設備も充実しています。

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そして長距離フェリーには車を積み込むことができますがその主役がこちら。大量に並べられたトラックとその荷台です。上から下まで7階層あるこのフェリーの下側は車両甲板と呼ばれ【ひびき】の場合277台ものトラックと188台の乗用車を積み込むことができます。

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今回利用した客室は「デラックスシングル」。一人用の個室で窓は有りません。ただ一晩過ごす部屋としては十分快適です。テレビと洗面台が設置されています。

ロビーやレストランなどのパブリックスペースでは航行中も携帯電話の電波が受信できますが、この「デラックスシングル」室内ではこの時圏外となっていました。

またトイレは同じフロアに共用のものが設置されているためそちらを利用しました。

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 ここからは出航前後の写真を何枚か

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【ひびき】の南隣はオーシャン東九フェリーの【フェリーりつりん】。徳島を経由し東京へ向かう。

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第1ターミナルにいるのは神戸行の【つくし】

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【ひびき】の煙突(ファンネル)。二重線に球が阪九フェリーのファンネルマーク(船舶の所有者を示すロゴマーク)

出航して暫くしたのちにレストランへ食事のために向かいます。フェリーのレストランは多くの場合バイキング形式ですが、阪九フェリーはカフェテリア方式で順路に沿って料理を取り、最後に精算する形です。

https://www.han9f.co.jp/izumiotsu/ships/hibiki/rest/

(公式サイト【ひびき】レストランについてのページ)

この時ちょっと失敗してしまい2度食べることとなります。カフェテリア方式の場合どうしても後ろのほかの方に気を使って急ぎ気味になってしまい、かつ頼むものをはっきり決めきれないと基本的に後戻りもできないためこのようのことになるので気をつけましょう()。

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1巡目。焦ってしまい狙いのオーダーメニューを取ることができず…

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2巡目。この鉄板メニューの為だけに行くこととなった。

 

この後は少し体を休めて大浴場へ。移動する交通機関でシャワーのみならず湯船に、そして露天風呂*4にまで浸かれるのもフェリーならではの体験です。ただしバスタオルは脱衣所に据え付けられていないため持参、もしくは船内の売店で購入する必要があります。
 

そして入浴後にこのフェリーのある名物を購入しました。それは船内で焼かれた「パイシュー」。これがまたおいしいのです。(こいつ食べてばっかだな)

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 そして一先ず落ち着いたところで眠りにつきました。ここからは船内の写真をいくつか。

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船内の見取り図。

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船内設備の営業・開放時間。深夜帯は多くの施設は閉鎖されている。

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利用した「デラックスシングル」の扉。部屋はカードキー式で使ったカードキーは持ち帰ることができる。

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そして翌朝。このフェリーの到着時刻は朝6時と早い時間の為、大体1時間前ぐらいに船内放送が流れます。

朝食は船内で焼かれた焼きたてパンと牛乳を購入。下船後移動してから食べることとしました。そして【ひびき】は定刻通り泉大津港へ到着。連絡バスでJR和泉府中駅まで移動して12時間ほどの船旅は終わりました。

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阪九フェリー泉大津港ターミナル

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阪九フェリー連絡バス(JR和泉府中駅にて)

阪九フェリーに乗るのは今回が2度目でしたが前回乗った時と比べて船が新しいのもあり快適な船旅でした。同じ新門司から発着する名門大洋フェリーにはまだ乗ったことがないのですがこちらもいずれは乗ってみたいですね。今はなかなか難しい状況ではありますが…。大阪南港の方がアクセスは良いですし、フェリーでのバイキング形式レストランもおいしそうだなあと思っています。

 

なお、新型コロナウイルス感染拡大・感染拡大防止の影響で長距離フェリー各社とも現在一部のサービスや船内設備で利用制限やサービスの変更・縮小が行われています(2020/3/28現在)。

 

 

 

 

 





 

*1:門司港駅(門司港レトロ地区最寄り)と門司駅は2駅離れた別の駅のため注意。

*2:名門大洋フェリー運航便は2便とも大阪南港行、阪九フェリーは1便が泉大津港行、2便が神戸港行。両社とも夕方5時台に1便、夜7時前から8時にかけて2便が運航されている。

*3:泉大津行1便は第2ターミナル。神戸行2便は第1ターミナルから発着

*4:露天風呂の設備があるのはこの【ひびき】と姉妹船【いずみ】、今年3月に新門司~神戸航路に就航した【せっつ】、6月に同航路に就航する【やまと】、新日本海フェリー(敦賀~苫小牧東航路)の【すずらん】【すいせん】、同社(新潟~小樽航路)の【らべんだあ】【あざれあ】